2020年11月5日木曜日

懐かしのルアー① 40年前に購入したブレットンで初釣果

小学生の頃、こんなもので魚が釣れるのかと思っていた。

でも憧れで、ずーっとプラスチックのケースに入っていた、スピナー・ブレットン。



40年の時を超えて、初釣果。

小学校の頃、ルアーフィッシングのブームがやってきた。

ブラックバス釣りがメインだったがその他にもいろいろと。

ただ小学生の身分では道具すら買えない。だいたい釣りにすらいけない。その頃やっと買えたのがこのリール。ハンドルを回し、整備しているだけで楽しかった。

ルアーだって本当はプラグが欲しいけど、お金がない。スプーンとスピナー、それも安いパチモンのルアーばかりの中で、唯一のメーカー品がこのブレットン。もったいなくて使えなかった。

その後、バス釣りにはいくけれど、スプーンとスピナーは底に引っかかってなくなるから、安いフローティングのプラグとワームばかり使ってたっけ。


このブレットンで、いつかトラウトを釣ってみたいという思いで眺めていた。川釣り入門にも渓流のニジマスやヤマメには小型のスピナー、ブレットンやセルタって書いてあったし。

でも子供心には、バスはともかくヤマメやイワナがこんなもんに飛びつくのかという、なんとも信じがたい思いもあった。さすがにこれをエサと間違わないだろう、なんて。



思いがかなわぬまま、月日は40年流れた。



たまたまふとしたきっかけで何度か渓流に足を運ぶことになった。ルアーで普通に釣れるのよね。で、渓流は小型のスピナーが。

満を持して、ブレットンの投入。

スピナーの名品、長きに渡り、まだ現在も販売されているのだから、釣れることは間違いない。でもこの40年の思いがなんだか心をソワソワさせる。


ある新緑の眩しい5月のこと。山へ。


活性が高いと見えて、へたくそな釣り人にもなんとかイワナがスピナーで。


なんとかなりそうだ。
そして絶対に釣れそうな場所がやってきた。


ここで、ブレットンにルアーチェンジ。

取りあえず、一投目。
ちゃんとブレードはまわっている。大丈夫。

そして二投目、白泡の中に。すると、

あっさり。
がっちり食ってきました、イワナ。

フックもその当時のまま、40年の時を経て、初釣果。


別に他の人にとっては、なんてことないことなのだけれど、感慨無量。山でひとり、茫然とたちつくしてました。

その後はすぐに、ブレットンはお役御免。


結局、たったの二投っきりの出番のまま、またケースの中へ。
あらためて見返すと、傷だらけ。ブレードの赤いペイントは剥げてしまっている。でも投げたのは2回だけで、あとは40年の保管中に付いた傷。




お互い歳とるよね。
ありがとう。お疲れさまでした。



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