もう学生ではなかった。
子供の頃、おいそれと買うことができなかったラパラ、給料で購入したのだと思う。
フックも当時のまま、これで釣れるのだろうか
おそるおそる、25年の時を経て実釣。
子供の頃、ラパラは高級品だった。
というか、海外のものはかなりの値段で、私のような貧乏人にはとうてい手の届かないものだった。また、近所の釣具店には置いてなかった。いや、お小遣いでは買えないとわかっている子供達には見えないところに隠しておいてあったのかもしれない。
唯一、シャッドラップを一つだけどうにかして手に入れた
小学生の頃、とにかく釣れた。これでだめなら釣れないと諦めるくらいに釣れた。しかもロストが怖いのでかなりオープンなところで使っていたのにも関わらず。
未だに、傷だらけのまま健在である。
ラパラは釣れる、でも買えない、というのが自分の中のイメージ。
それから、時を経て、ふと立ち寄った釣具店で、ラパラが広告の品で出ていた。
たいして釣りなんかしないのに、社会人となり、580円くらいならと、思いつきで購入したんだろうと思う。
それが、もう25年以上前のこと。
こいつが大掃除の際に出てきた。
ほんとうに釣れるのか。
とある釣行。
ちょっといい感じでヤマメとイワナがでた。
赤と黄のミノーに反応。これはいけるんじゃないの。
そこでラパラCD-5投入。オレンジ色がまぶしく、動きはウネウネなまめかしい。
大きな滝のある淵。
一投目で、
やっぱり、釣れるのね。
40年前のブレットンは二投目だったが、ラパラCD-5は一投目。
ただの一匹のイワナだが、リリースした後しばらくぼんやり空と景色をながめていた。
魚を釣るというか、思い出をすくい上げていくような釣行となりました。
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