2019年12月21日土曜日

ABU1044(アブ1044)で初釣行 ~北海道の渓にて~

ABU505の部品と一緒に勢いでやってきたABU1044。北海道の渓で、こいつを持ち出してみた。





年に一、二度の北海道。仕事で来ているので、以前は釣りをしてみたいなあ、とドライブするのが関の山だったのだが、ここ数年、何度か釣行できるようになってきた。

釣りキチ三平の「イトウの原野」に憧れ、夢にまでみていた北海道での釣り。あれからもう四十年近い年月。いまだに何やってるんだかと思いつつ感慨深い。


しっかり仕事をした帰り道、天気も良さそうなので、千歳空港から少し足を延ばしてみた。
北海道の大地をビンビン感じながらのドライブ。これはこれでとても満足。





何となく地図上であたりをつけた、アメマス、ニジマス、イトウもいるらしい川に降り立った。




6月の太陽は、北海道と言えども眩しく、そしてどこまでも青い空だった。緑もそして川の色もこんなに青いものだとは知らなかった。そんな爽やかで、夏を知らせてくれる陽気。


川の流れの音以外は全く聞こえない静寂。


他にだーれもいない。川べりには無数の動物たちの足跡。
ヒグマも普通にいるらしい。


でも、この景色を独り占めしている感が心地いい。




とても気持ちはいいのだが、釣りにはあまり適さないかなあ、などと思いつつ、釣り支度。低摩擦ラインを巻いたABU1044の初出番。

特に問題なさそうなので、中古で手に入れたなり。何のメンテもなく本番投入。
折角、北海道にきているのにええ加減。

まあこの程度の釣り熱です。


重めのスプーン、普通に投げられる。
今のタックルに比べれば距離は出ないのだろうけれど。

まあこの程度の釣り熱。
それほど広い川でもないので、届けば何とか。




ご機嫌にキャストするが・・・。


全く反応がない。
キャストの練習しにきたみたい。


2時間ほど歩いたが、なんにもない。全く何も起こらない。
目にするのは獣たちの足跡のみ。



やっぱり知らないところはこんなもんかと、透明度の高い底まで丸見えの川を見つめつつキャストを続けると、

ゆらっ、とスプーンを追ってきたのは、明らかに50cm以上ある魚影。

緩慢に食い気なくふらふらと追いかけてきたがこちらに気づいてUターン。

うわっ、さすが北海道。

アメマスかニジマスか、はたまたイトウか。でかいのいるのね。


俄然、やる気、でもやっぱり何も起きない。
どうしたらいいのかさっぱりわからないまま、ぼんやり投げていると、


釣れちゃいました。
さすが北海道。初めての人にもやさしいね。

アメマス、32cm。この程度ならエゾイワナというのかも。こちらでは小さいサイズでしょう。
でもその時は根がかりかと思うほど。

いつもの20cmそこそこのイワナや、ヤマメとは大違い。
人気のない河原でひとり、盛り上がってました。


盛り上がり過ぎて、リールの写真とれてないもの。


その場所に溜まっていたのか小さいのが数匹。



イトウでも大丈夫な仕様なので楽勝。
でもこうなりゃなんでも。釣れればOK。

まあこの程度。ええ加減なもんだ。


その後、上流に場所を変えて、





ぽつぽつと。全然大物ちゃうがな。



でも、ABU1044の初釣行。




釣れないよりは釣れた方がいいに決まっている。






何のメンテもしていないイギリスから来たままのABU1044。
普通に使えました。

低摩擦ラインも問題なく。


ドラグだなんだの世界でなければいたって普通。

ちょっと重いだけ。いや今のリールに比べれば340gはとてもとても重たいのだろうけれど、今のことを知らない人間には、別に、普通、かな。


初めてにしてはこんなもん。いや出来過ぎでしょう。
満足して帰りの飛行機に乗り込みました。


大きいのはもっと先に。
釣りの神様はたのしみを後にしてくれました。これからもっと引っ張るんでしょう。



また、いつか。
いつになることやら。




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