膝前十字靭帯再建手術してから、五ヶ月、あっという間に過ぎた。
まだまだ不安定な感じ。医者に言わすと、一年はじんわりしてね、そこからも強度が増して手術後2年半くらいまでは靭帯の強度が戻っていくらしい。
先は長い。
その間に靭帯の怪我で苦しんでいるスポーツ選手が活躍し、自然に話題に吸い寄せられる。
先日、タイガーウッズがマスターズ14年ぶり、5度目の優勝を果たした。ここ数年、足の怪我が怖くてクラブも振れていないが、結構ゴルフは好きだった。やりだしたころはまだドライバーはパーシモン。その頃、彗星のごとくあらわれたゴルフ界のスーパーヒーローがタイガーウッズ。当時は何といってもメタルドライバーからの300yを超える飛距離、アイアンでも他の選手からすると2番手違いの飛距離と高い弾道、吸い込まれていくパット、すべてが本当にかっこよかった。憧れた私はウッズがマスターズで初優勝したときに使用していたmizunoのアイアンMP-14を中古で手に入れ、いまだに使用している。
そのウッズも左の前十字靭帯再建手術を行っている。その上に尋常ではない腰の手術も。ちょっと信じられない。ウッズのようなスウィングスピードを手術した左膝で受け止めるなんて。そしてマスターズに勝ってしまうなんて。
自分と一緒にするわけではないが、ほんとにリハビリはつらい。再建手術は時間がたたないと治らないのがつらい。頑張れないのだ。できない時間を前向きになどというが、そうそうできるものではない。焦り過ぎたり、やる気が失せたりのどちらかに傾きがちなものだと思う。
とにかくすごい。
全く異次元だけれど、怪我をしている人にとっては自分も頑張ろうと、嘘でも思える。
手術をするかどうか、色々調べていた時に高橋大輔選手の記事もみた。リハビリをしたくないために逃げ出したそうだ。スポーツ選手が逃げ出したくなるリハビリってどんなものだったのか。
その高橋大輔選手は私の入院中、第87回全日本フィギュアスケート選手権で復活の2位を遂げた。
年齢も違うけれど、やっぱり治るものなのかなあ、と。
大谷翔平選手は肘の靭帯。まだまだ投げられない状態で打者復帰、ホームランを打っている。日本でプロの一流選手がホームランどころかヒットも打てないメジャーの世界で、万全の状態でないのにホームラン。
これまた、異次元。
腕を動かせない期間を考えると、まだまだ筋力は戻っていないはず。
でも、最高のレベルの医学とリハビリで復活に取り組むとなんとかできてしまうということの証明となっている。
プロスポーツの最高峰の20代の手術と噺家の47歳の手術が全く違うことはわかっている。
でも、もう手術をしてしまったのだから仕方がない。痛みの中の不安は少しだけでも共通するのではないかと、勇気づけられながら、筋トレと風呂での正座の練習を続ける日々。
ぼちぼち、着実に。
でも、私はスポーツ選手じゃなくてよかったなと思ったりしている。
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