ほんとうに使えるのか、ABU506M。
むかしはクローズドフェイスリールといっていたと思う。覆面リールなどとあだ名されることもあり、また今ではベイトロッドにつけるのはスピンキャストリール、スピニングロッドにつけるのはアンダースピンというらしい。
その分類でいくと、このABU506Mはアンダースピンというのかもしれないが、どうもしっくりこない。「谷地坊主が使っていたリールの仲間」なのだ。
ミッチェル308、408を渓流で実釣したが、スピナーを多用したこともあり、なかなかの糸撚れであった。
嘘か誠かこのABU500シリーズは糸撚れ少なく、トラブルレスだという。
このリールもアンバサダーやミッチェル同様、子供の頃にはとても買える代物ではなかった。
ボロボロなのだろうけれど、一回お酒を我慢すれば買えてしまう値段だ。送料の方が高いくらい。プレミア感は全くない。ただの古いリールなのだ。
でもやっぱりこれも憧れのリール。
よし、ええいままよ、というわけで、ABU506Mが家にきてしまった。
見た目に傷はあるが、普通に引っかかりなくハンドルは回るし、前のボタンを押すと、「カチン」
と心地よい音をさせてくれる。
今どき、ボタンを押して、メカニカルな音がする機械はまあない。
また、ミッチェルに比べると重厚さもある。いや、言い方が良すぎた。はっきり言って重い。ただ、それだけのことかもしれない。
でもなんとなく憎めない雰囲気をしている。
他にもABU500シリーズはあるのだが、シリーズ中では最新で(それでも1970年代後半です)、ギア比も一番ハイギアで(それでも1:4ですけど)、英国仕様で日本では販売がなかった(たぶんそれほど需要がなかったのだろう)というのもなんだかいい感じ。
使えるのかなあ、こいつ、ABU506M。
また、いらないものが増えてしまった・・・。
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