2018年12月24日月曜日

ダイワ ファントムST-15① ~懐かしいリール~

片づけをしていた時に出てきたベイトキャスティングリール”ダイワ ファントムST-15”。

ネットで検索してみると、同じ年代の人たちが懐かしく保存していたり、まだ愛用している人もいるようである。私も大事に箱ごと保存していた。

小学生の頃、思えば釣りが随分、流行っていたのだと思う。ダイワ、ファントム、で検索すると色々でてくる。ほどんどがその当時のあるあるネタだ。この30年、全く忘れていたいたことを思い出させてくれる。

私もそれらに書かれている内容と、寸分変わらない少年時代を過ごしていた。
釣りキチ三平を読み、小学館入門百科シリーズ「つり入門」、三平が表紙を飾る「つりトップ」という雑誌を熟読しておりました。ブラックバス釣りをしたいのだが、どこに行けばいいのかわからない。小学生が自転車で行ける範囲なんてたかが知れている。それでも、なんとか釣ってみたい。ところが、だいたいルアーもリールも竿も何もない。やっと見つけた釣具屋にはフナやアユ、そして海釣りの道具しか置いていない。ルアーを売っている釣具屋が隣町の駅の近所にあるということを友達に教えてもらい、その情報だけで夢見ごこちになっていた。そんな時代でした。

どうしてもとねだって連れて行ってもらった釣りの見本市(今はフィッシングショーというのかな)。もらってきたラインや針を大切に箱に入れてしまっていました。カタログも熟読し、その中でもどう考えても手の届かないABUのカタログはカタログなのにそれを傷もつかないように大事に大事にながめていました。

そんな時にやっとのことで買ってもらったのがこのダイワ・ファントムST-15。シマノのバンタムやダイワのファントムでも黒い色のは高くて買えない。もうマグネットブレーキがついていたと思う。ABUのアンバサダーなんて夢のまた夢。その中で廉価版だったSTシリーズ。大きさもST-5、10、15とあったけれど、大は小を兼ねるということで悩みに悩んでST-15を。カタログで見ると銀色がちょっと安っぽくみえたけど、実際に手にするとその銀色が光り輝きカッコよく思えた。とにかく嬉しくて嬉しくて。

これで初めてのバスも釣ったし、小さな野池で45cm釣った時は感動した。いっぱいバックラッシュして糸もいっぱいほどいたけど、結局これでノーシンカーのワームも投げてたなあ。

ふと思うとそんな世代の親になっている。不思議な心持でファントムST-15を眺めながら、酒を傾ける夜があった。(続く)








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